「ねぇ翔平」

「何?」


車に乗り込んで
約5分

初めての会話。


「狭いんですけど」


「そう?俺は別に……」


「何で助手席に乗らない訳?行きはそうだったじゃん!!」


「美優の隣がいい……」

ズッキュ-ン

あたしの萌えポイント
まっしぐら


も、萌え-!

………じゃなくて!!


「は、恥ずかしいじゃん……」

若橋さんもいるのにさ-


顔を真っ赤にして
俯く。


「ホントに翔平と美優ちゃんはラブラブなんですね」


運転しながら
若橋さんがチラッと
こっちを向いて言う


「あったりまえだろ」


ブハッ!
何と言う大胆発言!!

今さっきラブラブを
認めちゃったよね!?

あたし
ますます俯きっぱなし


「目的地到着で-す」


若橋さんの一言で
上を向く。


「「おっ」」

男ふたりがハモる。


「な、何?」


「照れてるんだ」

「照れてますね」


……………//


「照れてないっ!!」


翔平と若橋さんを
バシッと叩く

後で若橋さんを叩いた
事を後悔したけど
意外にも笑ってたから
まっいっか♪みたいな


車から降りて
家に帰る。