「今はこんな安物の指輪しか渡せねぇ-けどいつか必ず婚約指輪を渡すから-………」

まるでプロポ-ズの
言葉みたいで
あたしの心臓は
バクバクだった。


「楽しみにしてます」


ペコリと頷く。


「美優の薬指は俺のモンだから」


…………//

てか翔平
キャラ違うくない?

かなり
クサいよ


めっちゃ
ベタだし


「翔平大好きっ!!」

そう言って
本日2度目の飛び付き


「重いよ……」


「し、失礼なんだから」

お互いに顔を見合わせて
笑う。


「美優……ちょっと離れてくれる?若橋に迎え頼むから……」


「うん……」

渋々翔平から
離れる




電話を切ってから
ほんの5分くらいで
若橋さんの車が来た。

「遅いんだよ」


「うるさいな-、渋滞だよ、渋滞!」

いや
5分で渋滞
抜けてくる方がよっぽど
すごいんですけど


「なら仕方ねぇ~な……ほら、美優乗れ!!」


100%嘘に決まってんじゃん!!


何信じちゃってんの?

バッカじゃない?


「美優!早く」

「分かってる-」

若橋さんの
マイカ-の後部座席に
乗り込む。

何故か
隣に翔平が座ってて……