「み-ちゃんカワイ~」

「ブリってるっしょ?」


「ありがとぉ~ございましたぁ~だって(笑)」

わざとあたしの
モノマネをする。

「似てないし!てか営業スマイルだし!!」

「てか客来ないよね」

「仕方ないよ、でも繁盛してる店より落ち着くしねっ」


…背後から
鋭い視線を感じる………


「なんだってぇ~?」

「ひゃあっ!!」


予感的中。
店長があたし達を
睨みつけている。

「なぁ~んだ山ちゃんじゃあ~ん」

店長に思いっきり
あだ名&タメ口で話す
楓ちゃん。

「ちょっ、さすがに店長はヤバくね?」

「はい、佐々原さんは
給料カットだな♪」

佐々原とは
楓の苗字。

あたしは思わず笑いが
止まらなかった。


「クククッ……給料カットだってぇ~!!」


「ゴメン~山ちゃん~
給料カットだけはご勘弁を~!」

必死に山ちゃんの
ご機嫌を伺う楓ちゃん。

あ~あ…
かわいそ-に♪

てか
自業自得じゃん?


「あはは!超ウケる!」

あたしは
手を叩いて大爆笑した。

「きゃはははは!給料カットって(笑)」

「じゃあ店内掃除1週間で勘弁してやるよ」


店長の優しい神の手に
大喜びの楓ちゃん。