…………そうだった。
すっかり忘れてたけど
あたしは知らない間に
16才になり、あと1週間で春休みになる。


いつもならカレンダ-に
ハナマル付けて
ずっと待ち望んでた
あたしの16才の誕生日も知らない間に過ぎてた。

いつもなら楽しみで
仕方ない春休みも
すっかり忘れてた。



そして
あたしは遂に
高2になるんだって
ようやく今実感した。

「あたしの……?」

「うん!美優ちゃんなら無事に進学できるって思って」

うぅ………
泣けてくるよ…
わざわざあたしの為に
パ-ティ-を開いて
くれるなんて
嬉しいよぉ~


「ささ、今日は美優ちゃんが主役よ!さ、美優ちゃんのロミオ君ケ-キ入刀!!!」

……ロミオ君??


「はぁ?俺!?」


やっぱりね
ここにいる男なんて
翔平だけだもん。


「可愛いジュリエットちゃんが待ってるわよ♪」

「………///」

急にカァ-と赤くなる
あたし。

「ったく……」

嫌々ながらも
ケ-キにナイフを
入れる翔平。

ヤバイ!!!
超横顔カッコイイ!


写メに撮って
待ち受けにしたいくらい