「…なにしてんだよ」


…涙であまり見えないけど
和哉なのはたしか。

そしていつもより険しい顔をしてるのも
たしかだよね。でもどうして?

「おっお前なんで。」

「先輩たちやることがせこいんですよ」

「なんやと?コラァ」

「はよでてけよ。

じゃねーとこのボールで
先輩達の顔に投げて殺すぞ!!!!」

和哉はボールを持ちながら
不気味に笑っていた。

でもその目は真剣で
怖さが倍増していた。