あれから日は早いもんで
もう大和たちの引退の日になった。

あの日、私が泊まった夜
大和は本当に何もしてこなかった。

それほど傷は深く、
この日が来るのを拒んでいたか…


だけど現実はすぐに来る

大和はそれを受け止めるように
真剣に引退式に望んでいた。

かっこよくて…
もうここで野球をする大和は
見られなくなるんだ。

って考えると涙しか出てこなかった。