「俺ら出会った時は、
全く喋らなかったよな。

和哉は無愛想で腹立ったよ~(笑)
いつのまにお前そんな笑うようになったんだ?(笑)」


亮輔くんが笑いながら話して
みんなも上がった眉を
下げるようにと微笑んでいた。

「ごめんな?成宮ちゃん。
あいつの気持ち、
全くわかってなかったよ

…連れてきてくれねーかな…」

私達がグラウンドに戻るとともに
大和と同級生の野球部員が言った。

だから私は走ってそのまま大和を探した。