次に目を開けた時、僕は知らない部屋の知らないベットの上にいた。

頭がぐらぐらする。
あの野郎・・・どこいったんだ?

ふらふらとした足取りで部屋を出る。

扉を開けると、さらに広い部屋に繋がっていた。
木造で、山小屋みたいな感じ。
大きめなテーブルが部屋の中央にあって、そのテーブルに置いてある朝食らしきもの。

奴はそれを頬張っていた。
僕に気付くと、あいつは、
「おはよう。君の分もあるから食べて」

とか言って、また朝食に目を戻した。

僕は、仕方なく一緒に朝御飯を食べた。


「ごちそうさま」

僕の発言に、奴はおいしかった?とかどうだった?とか聞いてきたが、

「別に、悪くない」

と流した。

「それより、」

僕は話を変えて、奴に聞く。

「僕を何処に連れてきた?何の目的で?」

食器を洗いながら、奴は僕の質問に答えた。

「いったでしょ?僕を助けて欲しいって」

「僕はうんともすんともいってない。押し付けんなよ」

「まぁまぁ。それでここが何処かって言うと、ここは君がいた所とは、まったく別の次元の世界なんだ。名前は、クロスクライス。今いるこの場所は僕の家。世界の隅っこさ」