ふと時計に目をやると、5時を回っていた。

あたりはもう暗い。

僕は電気を付けて、音楽を小音量で流した。

僕の大好きな歌。

ゆっくりとした流れの中で、優しい声が僕にこう歌う。

「生まれ変わるなら、一緒に鳥になろう。鳥になって、二人だけで空を飛ぼう」と。


一緒に飛びたい人なんて、いないから、僕にてきとーに誰かついてきてくれ。


そうする内に、お腹が空いた事に気付いた。

カップラーメンを作って、食べた。

世界で一番正しい料理。


料理に愛なんていらない。
味さえよければ。




スープまで飲みほして、ごちそうさまと呟いて。


眠ろうと思って、布団に入った。