次の日の朝。

たくさん寝過ぎて、よく眠れなかった。
おかげで今日も学校に行く気はない。

というか、もとからない。


朝飯も食べずに、ただ、空を見ていた。

この時間は、好きだ。

全てなくなった感じがして、自分をいないものにできる。


でも、飛行機なんかが通るたびに、呼び戻される現実。

すごく苦しくなって。
でも、諦めたくなくて。
空を見続けていた。

否定しつづければ、いつか消えてなくなる。
そう信じて。

いつまでもいつまでも、空を見ていた。









どのくらいそうしていたか。
ふいに、家のチャイムがなった。

僕は一人暮らしで、マンションの五階の部屋に暮らしている。
まだ15だが、親が死んでからは、ずっとここで、一人で暮らしている。
お金は、おじとおばが。

一応、生活面で不自由はない。


そして、普段ならない僕ん家のチャイムがなった。

どーせいつものあいつだ。