「それで。僕に何して欲しいの?」

それまで笑顔だった奴の顔は消え、真剣な表情になった。

「うん。実はね、この世界は、世界の終焉。世界の破滅へ向かってるんだ。」

奴は一呼吸置いて、ゆっくり説明する。

「この世界は2つの大きな大陸と、もう1つ、少し小さな大陸の3つでできてる。小さな大陸には、人ではない生物がたくさん住んでる。問題なのは、この大きな2つの大陸。この大陸にある国同士が、近々戦争を始める。」

「それをとめればいいの?」

僕がいうと、ちょっと違うな、といって話を続ける。
「実は、この戦争には黒幕がいて、そいつらのせいで国が動いてる。そいつらをなんとかする。それと、この戦争をなかった事にする。」

そんなことできるの、と聞いたら、普通じゃ無理だね、と言った。

「でも、方法はある。この世界の神であるセーリィに、頼む。」

「なんかよくわかんないや」

「まぁ、ゆっくりやろう。時間はあるから。」