ある雨の日。
僕は濡れて向こう側が見えない窓を見つめていた。
灰色の空。

それだけで、全てが嫌になった。
今日も、学校に行かなかった
行って、何すればいいの?何の意味があるの?
皆、意味も無く騒いで、意味も無く笑って。

疲れるだけだろ。

退屈だ。

いなくなりたい。

消えてしまいたい。

死にたい。

そんな思考ばかり巡った。

僕は布団にくるまって、もう一度眠りについた。


夢の中なら、全て自由にできる。
僕が生きたい世界で、生きていける。
ずっと、夢を見ていたい。



―――やがて、意識がなくなっていった。