「……〜っ!行くぞ」


キルトは、

悔しそうにデカルトを睨みつけると



バッと踵を返して

早足に王宮の廊下を歩いた。


───…この人は


何も、変わらない




「はい」

とデカルトは、ふっと微笑んだ。




精神的に成長が遅いのか、


ソフィ様がそうさせているのか──…




よく分からないな。



とにかく、いつまでたっても


手が掛かる..