「違うよ。醜いけどね」
何かをルーは感じ取ってるらしい。彼ら三人から。俺にはわからない。
「醜い・・・か。」
「ヒトは全て、ね。」
「俺達もヒト以上に醜いさ。」
「そうかもね。もうすぐ彼らの一日が終わるけどさ、いつ与える?」
「三日くらい前でいいだろう。今与えたら納得しないまま殺し合いじゃないか?」
「・・・そうかな?」
「今回はえらく関心が有るんだな、ルー。珍しいことも有るもんだ。」
少し、ルーの表情は明るい。
「うん。見たことないから。人間って面白いね。」
「そうだな。面白い。ああ、どうせならお前に全部任せてやるよ。そろそろ一人でもできるよな?」
「え?いいの?」
「規則は守っておけよ。裁かれたくないならな。」
「わかってるって。じゃあ彼らを見ておくよ。またね」
あいつは何を感じたんだ?
謎だ。世界に必要とされず、理不尽に死を迎えたあいつが。