「……っ亜希っ!!」


俺は思い切って名前で呼んだ。



「……何よ?勝手に名前で呼ばないで」


涙声……?


「なぁ…
俺の事応援しに来てくれんの?」


「しない。行かない」


振り向かない亜希に不安が募る。


「来てよ」


「やだ。片岡の応援なんかしない」


「亜希に来てほしい」


俺は思い切って亜希の手を掴み引き寄せた。