私はすれ違いそうになった和哉を呼んだ。 「和哉・・・」 「・・・何?」 和哉は私を睨むようにして私を見てきた。 (かず・・・や?) 「和哉・・・今日、待ち合わせ・・・」 「は?で?何?」 「・・・っ!」 「何にもないの?じゃあね」 和哉はそのまま自分の机に座り、鞄を無造作に横にかけ、足を机の上に乗せた。 (今日の和哉・・・おかしい)