「あ~!!もう緊張してきた!」
帰り道に叫んだあたしに
同じ陸上部の翔が冷たい目で
見てきた。



「お前…恥ずかしくねぇの?」



「何が?」

あたしはきょとんとしながら
翔の方を見た。
翔はそんなあたしを見て
分かりやすい大きなため息を
しながら顔だけをあたしに
向けた。