佐渡優の後ろ姿を見つめた後、栞は私を倉庫の中へ連れて行った。
「栞ぃ…」
「白……御免ね?酷い事しちゃって…」
「ぅうん、大丈夫だったよ私は!!…私…栞を失わないで良かった…」
「ましろ……」
─────すると
ガッシャーン
な、何事ッッ!?!?!?
そして倉庫の外から聞こえてきたのは…
「テメー1年の茶江島だよなぁ!?一度その面殴ってみたかったんだよねー」
「……くそッッ」
―――――――
――…
「ッッッッ緑!」
私は栞の止めた手を振りほどいて倉庫を出た。
バシッ────
私の頬に痛みが……
―――――殴られた…
「おい!!白!!」
「ごめん緑……無茶させた…」
「お前の方だろ!!」
……………
「ッッいったぁー!!マジ痛い!!効くねぇアンタのパンチ!!」
私は立ち上がり、ボクシングの真似をしながら言った。
「誰だよお前…」
「ケンカ上等!!揺岐白ですが何かぁ!?」
「揺岐……ッッ!?あの揺岐か!?」
「馬鹿やろお前、揺岐の妹だろがコイツ…」
「そ、そんなアイツ妹なんか居たっけか!?」
「はぁい!!私は正真正銘、奏の妹でーす!!」
「…白!?あの最強不良゙奏゙の妹なのかッッ!?」
緑が言った。
やっぱ知らなかった系!?
「そーだよ~」
そんな緑に私はピースサインをして言う。
「マジかよ……(情けねー!!)」
「ほんでは最弱不良の皆さん私が相手しましょー」
「な、奏の妹なんざ関係ねー!!やっちまおーぜ!!」
「お、おぉおう!」