「なんだとテメー!!」


小菅花梨が私に拳を投げつけてきた。

………やばっ



と思ったが、拳は私の頭の付近で停止…





「栞、アンタ…」

「いくらなんでも後輩に手を出すなんて駄目ですよ…」

「いい子ぶっちゃって………分かったわよ。手は引いといてあげる(ムカツクけど)」

「有り難うございます」

「栞はまだ血の色を知らないから怖いのよね?」

「…はい」



ゾクッ

私の背中に鳥肌がたった。


おい!血の色って!
怖いって!

気色わりーよー(汗)












「じゃあ栞、揺岐白の手と足を縄で縛っといて?」

「はい分かりました…」

「後で優がコイツ処分するから~栞が見てない所でッッ」

「…はい」






処分するって!!!
コイツ等どんだけ常識外れなんだよー!?
警察に捕まるよ!!
刑務所行き決定だよ~!?





「白、少し我慢しててね……」

「え…?」


 栞…?


「緩く縛っておくから後の事は白がどーにかして…?」


栞は私の耳元でそう
囁いた。




「あ、有り難う…」

「…黙って……」




すると次は本題
佐渡優が来た。





「揺岐白の捕獲成功!?」

「完璧です~」




完璧じゃねーだろ!!
緩く縛っただろ!!


そーか…

栞は最初から私達を裏切った訳じゃないんだ。

そんで
今までのは単なる口実で…
………栞!!?

アンタ最高じゃん!!
佐渡思いっきり騙してんじゃん!!
他の皆さま方も……





「じゃあ揺岐白はそこらに置いといて…」

「え…何故ですか?」

「あっちで乱闘が起きている。もう1人侵入者が居ると私はみた…」

「成る程……でわ急ぎましょう!!事が大きくなる前に!!」

「あぁ……じゃあ私は先に行ってくるから後でこいよ!!」

「はーい!!!」