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――…




「いてっ…」

不意に俺の右頬が痛んだ。

「どったの?大丈夫?」

「ん…ちょっと、早急殴られた頬がイテーだけ。」

「はぁ?アンタ殴られたの?
ダサッッ、ドジじゃん!」

「お前には言われたかねーよ!
気ぃ抜いてっから変な連中に掴まるんだ。」


俺がそう言うと白は頬を膨らまして拗ねた。

コレがまた良いんだよな♪
なんつーか可愛い?




なんて考えているうちに駅前のファミレスに着いていた。


「ファッッミレスー♪」


はいはいファミレスね。

白はまた無邪気な笑顔を俺に向けて入口に突進して行った。



「ワァァァァァァァァ

ガコンッッッ

─────イ"っ……」




何やってんだ?白…
突進してって入口の自動ドアに頭ぶつけてやがる。


「いったぁーい!」

涙目になりながら俺の元に帰ってきた白。


「何してんだよ…」

「だって~自動ドア開くのが遅いんだもん!」

「…うんうん。」

「飽きれるなっ!」

「はいはい……」



直ぐに開き直った白は俺の腕を掴みまた入口へ向かった。


―――――
――…


「緑は何食べる?」

「ん…俺はいらねー」

「食べろ!」

「見てる。」

「食え!」

「俺はいいから。」

「分かったじゃあ半分コ!だから食えよ!」

「……」


本当にいらないっつーに…
まぁ白だからこぅ言うとは思ってた。



「定員さぁーん♪」


またまた満面の笑みで答える定員と白。

ここは花畑だったか?




「ごゆっくりどうぞ~」

「はーい♪」



返事なんかしちゃって白…
そんなに楽しみなのか。




こんなんじゃ男に興味持たないワケだ……


何げに虚し……