「別に告白しろって言ってる訳じゃ無いんだからさぁ~(笑)」

「…」

意気なり黙りこくって、横に目を反らした緑。

「…なによ。傷付いた振りしても駄目よ!?私はネバり強いんだから!」

私は緑に薄笑いをしながら言う。
緑は目を反らしたまま。



「…………緑…」


私は探るように声を掛けると、緑は私の目を見て言った。


「……お前さ、
俺の事どぅ思ってる?」


いかにも真剣な顔。
私はまだその意味が解らない。


「…どぅって…。良い奴だなとは思ってたケド…」

「そんだけ?」

「それだけだけど…?」



「…………まだ対象外か……」

また目を反らした緑は少し間をおいて、そう呟いた。


対象外って……

何?




やっぱり私には分からない。

緑の思い……
自分の感情……。

表現するのは難しい。

だから迷う。
だから見失う。

だから……

見付けた時
きっとその時、貴方の思いも…
自分の感情も受けとめて、貴方を好きになれる。


やっぱり私にはまだ解らない。


沢山のガラクタの中からたった一つの輝きを見付けだすチカラを

私はまだ

持っていなかった。



ただそれだけ……