―保健室―
夢をみた……
変な夢…
緑に手を握られてて……
てて………
「あ、おはよう。やっと目ぇ覚ましたか。」
薄らと目を覚ました私の前にぬっと出て来た緑。
「ぎゃほへっ!?」
←ぎゃほへって…
びび……びっくりしたぁ((汗
「白、驚き過ぎだから。」
緑は呆れ顔で言う。
「そりゃビクるよ!起きたら緑の顔が目の前に有るんだもん!」
ほんとホント、起きたら目の前に緑の顔が有って…
「緑……」
「何だよ。」
「顔…」
「は?」
「だから顔!」
「顔が何だよ。」
「近い!」
緑はふいに目線を下に向け今の状態を察知した。
因みに、今の体勢は緑が私に覆い被さったような感じ。
「ぉお!わりー」
緑は慌ててそう言い、身体を離した。
少し顔を赤くする緑…
多分私も真っ赤だと思う。
「お…おお、俺。喉乾いたから飲みもん買ってくる。」
「…あ、うん。じゃあ私のも頼んで良い?」
「良いよ」
「みるくてぃー!」
「わかった。」
といつもの調子にワガママを言っていると…
「……ふぅあぁ~……白さん?」
寝ぼけたあやめちゃんがベッドからはい上がってきた。
「あやめちゃん、お早う。」
私はニッコリ微笑みかけるとあやめちゃんも吊られて微笑んだ。
「あれ、緑さんは?」
「飲み物買いに行ったよ。あやめちゃんも何か飲みたかった?」
「いいえ…。あ、でも少し。」
「ミルクティー飲める?」
「え、あ…はい……」
「じゃあ半分コしよぅね♪」
私はあやめちゃんにそう言い保健室の窓を開けた。
拍子に窓からは風が吹き抜け私の髪を揺らす。
ガラッ────
緑が帰ってきた。
「ほら、ミルクティー。」
緑はミルクティーを私に放って寄越した。
「ぁわっ!」
私は手を滑らせ、隣のあやめちゃんにヒット!