白と檜咲が寝てちょうど一時間が経とうとしていた。

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1時間目が終わるチャイムが鳴った。

それと同時に保健室に来た一人の女子生徒。

それは────


「松永…?」

「あ、茶江島くん。」


かつて白を裏切ったと思われる栞の姿だった。


「えっと、ま…白は元気?仲良くしてくれてる?」

「…至って普通。」

「生徒会の仕事って大変なんだよねぇ。白に出来るのかな……もしヤバかったら私を呼んでよね!手助けするからさ。」

「お前には関係ねー」

俺がそう言うと言葉を詰まらせる松永。

強く唇を噛み締めて、涙を堪えている様にも見えた。


「………わ、私……白に酷い事しちゃった………」

「…」

「…今の騒ぎ、私が仕組んだ事なの……」

「あの先輩に頼まれたのか?」


ゆっくりと首を左右にふる松永は「私の独断行為です。」と言い保健室を出ていった。


「…何なんだ?アイツ…」