二人は何やら手を取り合っている。



おいおいおいおい!?

何なんだよ、この雰囲気。
俺の事、無視じゃね?完全に無視じゃね?




「…おい白………」

と俺が言った。
が、白は聞く耳も持たず


「よぅし!あやめにこれから生徒会の書記2をやってもらう!」

「…え……は、はい!!」




お~い……
誰か忘れて居ませんか?

だ、誰って……
俺だよ俺!副会長の俺!

てか何、白の野郎勝手に話し進めてんだよ!?

そんなん簡単に出来るわけねぇだろが!

生徒会なめんじゃねーぞコラ!




「はい、白会長。畏まりました。檜咲あやめ様の書記2の手続きを致します」


え………


「うん。よろしぃ~♪」


は………?


「あ!後さぁ、理事長。騒ぎが収まった生徒会の皆を生徒会室に集めてちょうだいね!」

「はっ!畏まりました。」



しかも、白いつの間にか理事長と意気投合してやがる!!

理事長、俺にはあんな接し方しねーのに!!



「……あ、緑。」

「…緑さん……?」

白も檜咲もその微妙なハテナはなんだよ。

いかにも、「あ、居たんだ。」みたいな。


しかも実際言ったし…
絶妙な微妙感で傷付いたし……



「ささっ、教室に行くのも気が向かないし、一眠りしようかなぁ~」

白は「よっこらせ」と言いベッドの上に寝転んだ。

老人かよお前は!




「でわでわ、私もお昼寝ならぬ朝寝でも」

檜咲は白の隣のベッドに腰掛けて布団を剥いだ。

なんか……羨ましい……



「あ……緑さんも寝ますか?」

「え、や、……」

「だーめ駄目!緑は男だから間違いがあったら大変!」

白の声がカーテン越に聞こえた。

「は?お前なんの例えをしてんだよ、あ゙?」

「だーかーらぁー────
────────キーンコーンカーンコーン────






「おい、今のチャイムで聴こえ無かったぞ。」

「………」

「って!寝たんかいっ!」