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スピーチを終えた私は栞を連れて朝会を抜け出した。
「はぁ…。」
「どしたの、白。」
「…有り得ないって。」
「何が？」
「意気なり生徒会長なんて、私の性に合わないの！」
「…あはは、まぁね～？でもスピーチ中々の出来だったよ？」
「そりゃあ、私だから当たり前だけどね～。」
「あははぁ～」
……………………
な、なんか栞、変。
笑ってるケド目が笑って無い。
栞、ずっと生徒会長狙ってたから私に妬いてるのかな。
それとも緑ｸﾝ？
とにかく早急から様子が変なんだよ…。
「ねぇ、…栞？」
「…ん？」
「お…怒っ────」
「怒ってないよ～？アハハ……。逆に良かったね。」
「え…あ…、うん。」
「私、ちょっと用が有るから、先教室戻ってて？」
「あ、うん。解った。」
栞は手も振らないまま走って何処かへ行った。
…やっぱり栞、怒ってるよね。
だから今も距離を置こうとして…
私はやっぱり生徒会長に成らない方が良いんじゃないかな。
皆も反対だと思うし……
