私の名前は星野織姫。
何故か通称、星村?
生徒会の書記係をやっている。
さっきの話しは2時間ぐらい後のこと……
――――――
――…
ホームルームがやっと終わり私は廊下に出た。
たしか今日は書類を集める日。
そう考えながら階段を下り、教室の角を曲がる。
すると教室の前をうろちょろする人影を見付けた。
私はいつもの調子で、
「アンタ何してんのよ?用が無いなら立ち去りな!」
なーんて時代劇ぶった口調で怒声を発す。
すると気の弱そうなその子は震えて直ぐ様走って行った。
なんなのかしらねぇ。
私はふぅっと溜め息混じりに吐息を吹き、引き戸を開けた。
「…ったく緑の野郎……」
机の上に散らばっていた書類はあまり手を付けた形跡が無く……
「書類の期限は明日の朝までなのに!」
てゆーか会長はどうしたのよ、またサボりな訳?
どんな会長なのかしらね、ぶちのめしたいくらいよ!!
私は怒りを抑えながら書類を自分の鞄にしまった。
今日中に仕上げないとっ。
空はもぅ夕日色にそまり、遠くの方はもう星が見えていた。
最近日が長くなって来たけど、時間が過ぎるのは早いな…
──すると、ぶわっと強い風が吹いた。
ガサッ────
私は髪を掻き分けながら周りを見渡す。
道端の草に引っ掛かって写真が風に揺られていた。
「なんだろ……?」
私はゆっくり見下ろし腰をおろし、その写真を手に取ってみる。
写真に映っていたのは茶髪でミディアムカットの女の人。
制服はウチの学校だった。
そして裏には、
〝揺岐白でぇす★
セフレ募集中~♪
暇な人は
090-××××-××××
まで連絡ちょ~だぁ~い〟
と書いてあった。
私は気にもせず、写真を破き風にのせた。