〝茶江島!アンタ書類片さなかったでしょ?〟

生徒会書記の星村からだった。

そーいえばそのままにして来ちまったな…
檜咲やってくれるだろうって少し期待してたんだが…

~♪~♪~♪


次は電話だ。

俺は恐る恐るディスプレイを覗いてみる。

〝星村〟

星……村……またかよ。


「…もしも~し……」

俺は嫌々ながらも電話に出た。

『茶江島!あんたメール見たなら返信くらいしなさいよね!』

飛び込んで来たのは、星村の怒声……。

「何だようるせーな。分かったから、次から気を付けまぁす!」

『ムカつくアンタ!もっと真面目にやりなさいよね?何で茶江島なんかが副長なのかしらっ』

「…理事長に聞け。」

『会長も会長よね!一度も顔出さないで、何様なのかしら。』

「白様だな……」

『は?』

「いいや……」

『まぁ、良いわ。明日は頼むわよ?分かった?』

「へいへい。」

『明日やらなかったら理事長に訴えるからね!』

「……好きにしろ」

『じゃあ明日ね!会長も連れて来なさいね!じゃっ』


星村からの電話はそれっきりでキレた。




「緑兄ぃ!ご飯だってぇ!」

と、柚子の叫び声が聞こえた。
それに続いて宇治と……

「ご飯だってぇ!」

「ご飯だよ~♪」

親父……
もう帰ってきちまったのかよ、残念。

俺はそんな事を考えながらリビングに向かった。