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白とは駅前で別れて、
家についた。


「緑兄ぃ!お帰り~」

「おけーり、兄ちゃん!」

玄関に入るなり、妹と弟が駆け寄って来た。


「ただいま。」



妹の柚子と、弟の宇治。
2人は双子の小4。

柚子はスポーツ万能で男勝りな性格。
誰に似たんだか…

宇治はこの歳で家事もできて料理も上手い。
またまた誰に似たんだか。


性格が反対なら世話ないんだけどな…



「兄ちゃん、今日何食べたい?カレー?ハンバーグ?それとも味噌汁?」

「…その味噌汁の下りは何なんだよ宇治。」

「下り?知らね、そんなの。…じゃあ味噌汁ねっ♪」

「あぁ。頼んだ。」

「ねぇねぇ緑兄~」


…口の減らない奴等だな。


「野球しよ~!」

「はぁ~?野球だ?もう遅いから明日な。」

「えぇ?まだ夕方だよ?空き地行こうよ~緑兄ぃ」

「明日ったら明日!」

「えぇ~?」

「…俺は宿題やら何やら有るから柚子に構ってらんないの」

「勉強なんかしないくせに…」

「うっせぇよ!」

「兄ちゃん!夕飯出来たら呼ぶからねぇ♪」

「おお!サンキュー宇治。そんで柚子は黙ってろ。」

「宇治は黙ってろ!今は緑兄と話してんの!」

「はぁ?煩いよ柚子!」

「宇治がうっさい!」

「なによう?」

「やんのか?コラ!」

「勝負だ柚子!今度こそ負けないからな!」

「ふふん、どーだかね。」


なにやら柚子と宇治の勝負が始まった。

てゆうか宇治、柚子に負けてたのか!?
男が廃るな……



俺は柚子と宇治の喧嘩(勝負)を横目で見ながら部屋に向かった。



~♪~♪~♪

携帯にメールがきた。