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「…で、気を失ってそーなったのか……」

「せぇ~いかぁ~い!」

白はあまり気にして居ない様だが何か可笑しい。

上からって、屋上は生徒会役員等しか立ち入りできねーし…

だからってうちの学校では花瓶みたいな割れ物を置いてはいない。

……何かへんじゃねーか?



俺がそんな事を考えている最中、白は絆創膏がデカイとか跡残るかなとか言っている。


すると、白が口を開いた。


「…でもね、花瓶を落とした人、内の学校の制服着てなかったよ。」

「は?何言ってやがる。内の学校は関係者以外立ち入り禁止だ。」

「……でも、私に手を振ってたし、ブレザー着てたし…」

ブレザー……
そうだ、うちの学校は殆どセーターかワイシャツだ。

やっぱり、可笑しい。


「私、誰かに妬かれてるんだぁ~きっと♪」


白はそう言っている。

そーゆうポジティブな所見習いたいぜ。

それ以外は全部却下だがな。


「…じゃあ、帰ろうか。」

「おう。…って書類やってねんだけど!」

「はぁ?何やってんのよアンタ、役立たず!」

「テメーがサボったんだろ!」

「私は調査!」

「言い訳だろが!」

「しらないわよ!折角あの可愛いあやめチャン呼んだのに。」

「はぁ?檜咲!?アイツは足手まといだった。」

「えぇ~?可愛かったでしょ?女の子っぽくてお淑やかで」

「……お前のが良いんだ。」

「…は?何言ってんの?からかうのもいい加減にしなよね」


まったくだ、何ドジふんでんだよ。
白ごときに良いって言って。
神経腐ったか?





「ほら、早く!のろま!」

白は俺の裾を引っ張ってくる。

「引っ張んな、ボケ。」




何だかんだ言って1日が過ぎた。