マジで私、生徒会長なんだぁ…。
ってか、緑クンも生徒会役員だったの!?

「ほら、緑クンも待ってるよ~★」

栞…そんな物欲しそうに見るんじゃない。

「早くしろ。」

え…なんかキレてる…?

「ほれほれ~」

「もう、分かったって!急かすな二人とも。」

私は緑クンに腕を引かれながらステージへ上がった。

〝………………〟

拍手は無しか。
そりゃそうだよね、私は生徒会長なんか即辞めるんだから!

『会長から一言宜しくお願いします。』

「……へい。」

一応真ん中に立ったけどさぁ…
どーすりゃ良いの、コレ。

周りの視線が痛い程突き刺さるんですけど。


「…ほら、早く言え。」

緑クンがステージ裏から小声で言った。

「モタモタすんな、くそ野郎。」

なんですとー!?(怒)
あ゙ぁ、分かりましたよ。
そんなに私のスピーチが聞きたいんですか…

じゃあやったりましょう!!!
史上最悪のスピーチを!!!


『あ…あ……』

マイクってコレで良いのかな。
初めてだから緊張する~
……気を取り直して…

『…こ、この度新しい生徒会ちょ、───キィ───────────────ン』

ぅわぁ!!キィンつった!!
キィンって!!

「アホか!マイク調節ぐれーしやがれ!このとんちんかん!!」

と、とんちんかん!?
(`Д´)∑ムカッ,

『あ、あんたね───キィ────────ン』

お?…まただ。

「このドアホ!!」

『しょうがないじゃ、─────キィ────ン』

ムッ!!
ムカつくゼ、このマイク!!!

「キィンすんなボケ!早く話せ、調節してやるから。」

「………ふんっ」

「………((;-_-+)」


緑のヤロー。
見た目は別として、一々気に障る奴だ。