「ま~し~ろ~さぁーん!居たら返事して下さぁい!ま~し~ろ~さぁーん!」
私はこの何分間ずうっとこれを言い続けている。
あんまりうろちょろするのは良くないと思った私は白サンの教室を行ったり来たり。
さっきちょっとお邪魔して教室に入ったら白サンの鞄があったからまだ校内には居ると思う。
緑サン心配してるかな。
緑サンは私のクラスでも有名で格好良いって噂だった。
でも本当に格好良かったなぁ。
顔整ってるし、顔整ってる……
それしか思い浮かばなかったんだけど。
ホントーに格好良かったなぁ。
私も生徒会に入りたいなぁ。
憧れの白サンと格好良い緑サンの隣で書記とかしてぇ~
゚+。(*′∇`)。+゚
↑妄想してる。
はっっっ!
ついつい、いつもの癖で妄想してしまった!
いけない、いけない。
緑サンに頼まれた白サン探しに専念しないとー。
…………あ、
白サンを探せたら私も生徒会に入れてくれるとか有るのかなぁ。
もしそうなら嬉しいなぁ。
……てゆうかもう書記の人居るのかな。
そりゃ居るよねぇ~。
生徒会だもんねぇ~。
……て、生徒会って何をする組織なのかなぁ。
校長先生のパシリ?
それとも理事長のパシリ?
学校の掃除とか係決めとか?
せ、生徒会って複雑な仕事なんだねぇ~。
こんな私がこなせるモノでは無いのは確かだな。
でもこんなんでへこたれる私じゃあ、有りませんよ!
攻めて攻めて攻めまくるーーー
エイエイオー!!!
よっしゃ、気合い入った!!
じゃあ白サン探しを続行しますかぁっと────
私が後ろを向いた瞬間に誰かの影がかぶさった。
私は尽かさず顔を上げる。
「……ま、白サン!!」
「あ、あやめチャン。どしたの?こんな所で。」
「ま、ままま白サ…ン…」
「あ、御免御免。みっともない顔してるでしょ。アハハ」
白サンは顔を引きつらせながら笑い頭を掻いた。
白サンの顔には無数の切り傷があって、そこは青く変色している。