「ここら辺で良いか?」
「うん!ありがと♪」
「…でも何か元気だな。
…具合はどーだ?」
「…あっ……」
ふらっ
坂本はよろめき俺に
抱き付いてきた。
「お、おぃ。坂本…」
「ごめん。もう少し
このままで居させて…」
白の反応を考えると……
…ヤバイな。
見られたら殺されるか
殴られるな……
「坂本……」
「もう少し。」
「そんなに具合が悪かったらベッドで寝た方が良いよ…」
「この方が落ち着く…」
参ったな……
無理矢理離れさせるのも
なんかあれだし…
「人が来るかもしれねーし……
……な?寝よう…」
「私と寝る?」
「や、そーゆー意味じゃ
なくてさ……」
こいつと寝るとかマジ勘弁!
…………………あ!!
もしかしてアレか!
俺へのアピールか!
(気付くのおせーよ)
「そんなに揺岐さんが大事?…私の方がずっと緑くんの事好きなのに……」
好きなのか!
俺の事……
気付かなかった…
(鈍感過ぎでしょ)
「もーいい!」
坂本はそう言い
保健室を飛び出して行った。
………具合が悪いんじゃ
なかったんか?