〝購買〟

白……
お前、弁当つってなかったか?
なのに購買でカレーうどん頼んでやがる。

……それにしても、旨そうだな。


「緑?りょーく!何、私のカレーうどん見つめてるの?そんなに食べたい?そりゃそーよねぇ、緑は現金無いからサンドイッチだけだもんねぇ~。可哀相~」

「うるせーな。騒ぐなって言ったろうが!アホ。」

「緑の口癖は「アホ」と「馬鹿」なんだね♪」

「黙れ。」

「はぁ~い。」


白は少しいじけながらテーブルの上にのっかっている丼を持ち上げた。


ズルズルズル───


もっと綺麗に食べれないのかよ。
一応、女だろ?

あぁあぁ、シャツにカレーが付いちゃってるし。
これじゃあ染みになんぞ。


ガタッ

「ごちそーさまでしたぁ。」


白、食べるの早っ!
人は見かけによらないっつーのはこの事だな。

それにシャツの染みが1…2…3つも……
だらしねーなぁ、オイ。


「…緑食べるの遅い!早くしないと蹴り跳ばしちゃうよ?」

「うるせーな、黙れっつってるだろ。どっか行け!」

「分かったよ分かりましたよ〝副会長〟サン!」

「だぁ、そこ強調すんな!」

「へぃへぃ。じゃ、教室でね~。早く食べないと昼休み終わっちゃうよ~」

白は手をヒラヒラしながら席をたった。



ふぅ……
やっと邪魔者が居なくなったか。
これでやっと静かに昼食に有り付ける…

…って、俺、監視中だったぁ!
ヤバイヤバイ。

生徒会の奴等に怒られる。


俺は持っていたサンドイッチを袋に詰め、購買を出た。