夏が秋になろうとしていた時期

元カノの真央が俺に会いに来た。

『好きな人ができたの

他校だし会えないのが

あたしは辛いの

あたしの好きになった人は

会いたいときに会ってくれる

優しくしてくれるの

もしあたしと哲が同じ高校でも

我慢できなかったと思う

ごめんね。別れよう』

そういう一方的な真央の気持ちで

俺を刺すような言葉で別れたのに

真央はなにもなかったかのように

俺の前にまた姿を現した。