「テツ先輩……

あたしのこと

軽蔑しましたよね?

いいですよ

嫌いになっても



だけど

あたし……

こういうふうに言うと

軽いかもしれないけど

あたし……



テツ先輩のことが

好きです



まだ全然

話せてないけど

嫌われちゃったけど

……

あたしは

テツ先輩が……」

言いかけたとき

あたしの体を

背中から

なにかがあったかく

包みこんだ。

テツ先輩……?

どうして……

こんなあたしに

どうして?

同情なんて

いらないよ。

余計な優しさなんて

いらないよ。

あたしを

期待させないで。

きつく

突き放してよ。