「は、華城苺李の写真がでまわってるんだよ。」


「それは知ってる。だけどそれは業界の間でしか知られてない。しかもでまわったのは去年。なんでおまえらが知ってるんだよ。」




玲も同じようなこと言ってた気がする…



「そ、そこらへんはよくわからないんすけど、今インターネットとか雑誌で華城苺李の写真がかなりのってるんですよ。制服を着てたからたぶん学校で撮られた写真だと思います…」


「それで?」


さらに問いつめるコウタロウ。

「それでって…なぁ?」


もう一人の男に話をふる男。



「華城家はビッグFamilyで有名だし、謎が多い末っ子の苺李さんの素顔が出回ったことで、今すごく話題になってんだよ。だから俺らも知ってるわけ。」


と言ったのはもう一人の男。


「わかった。教えてくれてありがとう。」


そう言ってあたしの手を引くコウタロウ。


「コウタロウッ」


「苺李、帰ろう。」


「なんでよ!?」