『名前を変えたのも、変装させたのもすべて苺李を試すため』


「え、ちょっと待って」

やっぱ黙って聞いてらんない。

「なんで名前を変えることと変装す『黙って聞いてなさいッ』」


「……。」

このクソババァ


『だって苺李はパパとママに、似てめちゃくちゃ可愛いじゃない!』


「「「でたよ…親バカ」」」

双子とあたしの呟きがハモった。


『ただでさえ苺李は可愛いのに華城家の末っ子だってわかったら誰もほっとかないわよ!襲われちゃうかもしれないし、また誘拐されるかもしれないし!』


今、軽く爆弾発言を……


『だから苺李の名前を変えて、ダサい格好をさせたのよ。そしてママはこの一週間、あなたの様子を監視カメラでずっと見てたの。』


怖ッ

ストーカーかッ!!!


この部屋にも監視カメラがついていないのかあたりを見回す。


「……あった」

ゾゾ…

鳥肌が立った。