「うっせぇよ。」

「………。」


(へへ。なんか嬉しいかも♪)

「そのくらいでニヤニヤしてんなよ。」

「に、ニヤニヤってせめてにこにこって言って「少し黙れ。」

「ん!!」

月が不意打ちでキスしてきた。

「ちょっ!?ここ道路…。」

「うるさいお前が悪い。」

「!!?」


「あぁ~。もういいから話し聞け。」

「話?」

「俺らまともに二人で何処も行ったことないからどっか行きたい
場所ねぇの?」

「え?……それってデートってこと…?」

「ま、そぉゆうこと。」

(ホントにっっ!?)


「来週の土日とか空いてるしそん時でいいよな?」

「うんっ♪!!」

「じゃ、一応行きたいトコ考えとけ?」

「分かった!」


「なに?やけに素直じゃん?」

「だって、月から誘ってくれるとか思ってなかったし、
それにほとんど初デートみたいなのだし。」