「んっ、ゆ、ゆえッ。も、ダメぇ;…。」

月はキスが上手いから頭の中が真っ白になる。

(ち、ちから入んない;)

さっき月から血を吸われたこともあって、体がふわぁとする。
それがわかったのか月はそのまま私をソファに押し倒した。

「!!月!?」

「なに?」

月は押し倒したのにもかかわらず何もなかったかのような顔をする。

「なに?じゃないってば…。ふっ!?」

「うるさいから口塞ぐ。」

抵抗してるといきなり月の唇で私の唇を塞いだ。
そのまま月の唇が耳へと移動した。

ちゅ。

月が耳にキスをした。

「ひゃぁっ!!?」

「…ん。イイ声。」

耳元で耳に触れるか触れないか位の位置で甘く囁く。

「ぁ。」

「…なに?耳弱いの?」

「!?ちが!!」

「へぇ?」

月が妖しく笑ったかと思うと次は耳を甘噛みしてきた。