「あのう…あなたは、ケイスケ君ですか?」

「は、はい。そうですけど…」


想わず声が上ずってしまう…


「…今から、病院に来てもらえますか…?」

「…わ、わかりました…」




俺は走った。



なぜ、ルリのお父さんから俺に電話が着たのか。

なぜ、ルリのお父さんは俺の名前を知っていたのか。

なぜ、病院に来いと言われたのか。




わからない。というか、わかりたくない。



わかってしまったら、俺の中で何かが崩れてしまうと感じた。。。


だから、俺は考えないようにした。



ただ、ひたすら走って病院まで行った。