「この前行ったとこ、行っていい?」 あたしは黙って頷く。 「亜衣?なんでそんな緊張してるの?」 翔くんは、あたしのほっぺをむぎゅっとつねった。 そんなさりげないボディタッチがあたしの体温を上昇させる。 「べっ別に緊張してないよっ!」 とっさに、明らかに嘘だと分かる嘘をついた。