翔くんにメールをして、家の前で待った。 すぐに翔くんはやってきた。 「亜衣!お待たせ!乗って!」 夕方から夜に変わる境目の時間なので、空が紫色をしている。 そのせいか、運転席から軽く手をあげてあたしに声をかける翔くんは、なんだかいつもより大人に見えた。 あたしは、大人な翔くんに緊張してしまって、静かに車に乗った。