なんで?

「みんなぁ?私そんなの知らなかったんだよ?」

「樹世?私のこと信じて?なんでそんなに睨むの?」

樹世は私の親友だった。樹世だけは・・・
信じてた。でも睨んでいる・・・。なんで?

「ごめん。やっぱあんた最悪だよ。」

え・・・?樹世??

「あんたそれくらい知ってたでしょ?麗美の幼なじみなら。」

「樹世?私一回も聞いたこと無いよ?」

これは本当に。でも・・・

「あんた。またウソでしょ?」

「ほんっと最悪・・・。」

クラスにいた人たちがみんな私をにらみつけ、
こんなことを口々と言って教室を出て行った。