美羽はドアを開けるなり部屋に座り込んでいた健太を抱きしめた。
 
『...ごめんね.....ごめんね健太....。』
 
健太は、手に握っていたものを床にそっと置いた。
 
『ごめんな...美羽。おまえの気持ち...分かってやれなくて。』
 
健太は左腕をカミソリで切っていた。