早苗だった。
 
早苗は孝俊の前に立つとこう叫んだ。
 
『キャー!痴漢よ!』
 
そして美羽の腕を引っ張り走り続けた。
 
美羽は訳も分からずただひたすら早苗と一緒に走り続けた。
 
早苗は近くの公園に行った。
 
無言のまま早苗はブランコに座った。