「…ねぇー!何してんの?もしかして自殺とかぁー?」

その前に何故この学校の屋上にいるのか、聞かなければならないことはあったのだが、俺より辰巳の方が聞き方が上手いので黙ってその場を辰巳に任せる。


「…自殺?しないよ」

屋上の柵の向こうにいる少女が可笑しそうに言う。

「じゃあ何してんの?」


「知ってる?ここってね、UFOが出やすいんだよ」


いまいち答えになってない答えに、俺は早くもキレかかっていた。

「ここで宇宙人と交信して、その後仲間になる予定」


ニコニコしながら話す少女には嘘の文字が見てとれなかった。