「まぁまぁ。どーどーだよなーくん♪」

「辰巳…貴様あれほどなーくんと呼ぶなとッ」

「相手は女の子だぜ?ここは紳士らしくしろよ」

机に足を乗っけながら、人の話を無視して辰巳は紳士など言い出した。

その態度のどこが紳士だよ!!
欠片もねーじゃねーか!!


「るせーよ!テメーも紳士じゃねーくせに気取ってンじゃねーよ。どっちかってーとテメーはホームレス並みに汚ねー人間じゃねーか」

「あら酷い」

さほど傷ついた表情ではなく、むしろ笑いながら辰巳はさらりと言った。


「あの、お話はすみましたか?そろそろ散らかった机と椅子を片して頂きたいのですが」


いつの間にそこにいたのか。
だが、ソイツはそこにいた。


「るせー来ンじゃねーブスッ!!!」

「まぁ!!私もナルシストではないのですから否定はしませんが、あなたよりは眉毛ありますし、目も開いてます。あなた、開いてますか?私の席はここです。見えます?」


マジでコイツ殺していーッスか?
開いてるし、見えてるってんだろ!!

クスクス笑いながら人の事をバカにする女はコイツしか見たことねー!!
……いつか絶対殺る!!