「あ、うん。その通り、まったく聞いてなかった。考え事してたから。」

男の言葉に頷く。そして先程から、考えていたが答えが出なさそうなので本人に直接聞いてみようとある質問を投げ掛けてみた。

「ねえ、そんな格好でどうやって学校に入れたの??普通には――入れてくれないよね??」

すると男は予想外の質問に一瞬驚いたような顔をしたがすぐに笑いながら答えてくれた。

「そんなの企業秘密に決まってるだろ??」

と男が美鶴輝の目線の高さを合わす為にしゃがんでから言うと次は男が尋ねてきた。