玄関を出てすぐ駅のある右側へと曲がり、５分くらい歩くとすぐに駅に着いた。キップを買い、改札口を通ってから階段を登り、近くのベンチに腰をおろす。

「はー疲れた。あの話し方は疲れるんだよね。なんで親にあんなに気をつかわないといけないのかわかんない。」

ベンチにダルそうに座りながら呟き、しばらくして溜め息をついていると乗る予定の電車が来るというアナウンスが聞こえてきたので立ち上がるとちょうど電車がホームへとやって来た。

「学校までは５駅で、駅から歩いてすぐのところに学校はあるから、遅刻の心配はないよな。」

電車に乗り込み空いている席に座るとすぐに鞄に入れていた携帯で時間を確認しながら呟く。