「困ってるようにみえる??」

余裕の笑みを見せる祐を美鶴輝はなにも言えずにただ黙ることしか出来なかった。

「てかさー、せっかく名前教えたんだから[あんた]とかじゃなくて、名前で呼べよな。そだなー、俺は名前の間をとって美輝って呼んでるから、美輝も俺の名前の間をとって[たく]って呼ぶこと!!」

沈黙に耐えきれたくなったのか祐はいきなり早口でマシンガントークを始めたかと思うと、勝手に呼び方を決めてしまっている。

「はー、もうどうでも良いわ。たくって呼べば良いのね??」

美鶴輝は言い返すのが面倒になったのか適当に返事をする。